■縫いのはなし

pp169 ルームベスト リバティ(ローン素材)で作る

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リバティとボアの組み合わせは、とても軽く仕上がります。

それでいて寒々しさはなく、優しい雰囲気があります。

表地はリバティのみなので、

ポケットは仕様どおりでは通常そのリバティにつけますが、

薄地のリバティは、ポケットを支えるには少々心もとないので、

できれば、リバーシブルを考えずに、裏地のボアまで通してステッチを入れるのが

おすすめです。特に今回のように、ボア×リバティの2枚仕立てのポケットは

更に重みを増すので、注意が必要です。

ポケットの作り方は、表地と裏地、それぞれ同じ大きさに裁断したものを、

ちょうど、コースターを作るように、返し口を残して中表にぐるりと縫い合わせ、

表に返してステッチで身頃につけながら返し口を閉じるという方法です。

ポケット口の縫い代は、1cmになるように、あらかじめパターンをカットします。

裏地がボアなので、同寸で縫っても、程よく裏からボアが顔を覗かせ、

アクセントになるという計算です。

リバティでルームウェアとは贅沢ですが、年配の方へのプレゼントなど

ワンラックアップの、贈り物にとても素敵だと思います。

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2枚仕立てのクールワイドパンツ

問い合わせが多かったので、2枚仕立てにする手順をお伝えします。

表地がチクチクしたり、2枚にして保温性を高めたい場合、

肌が敏感なお子さまのため、肌に当たる部分は優しい素材が・・・という場合などに

アレンジとしてお使いいただける方法です。

本来は、コートやジャケットの裏地と同じように、パターンを展開し、

内パンツ専用のパターンを作るところですが、カジュアルなアイテムだということと、

できるだけ簡単に・・・ということを優先して、今回は同じパターンを使います。

ちなみにこの方法は、縫い代始末は必要がなく

視点を変えると、とても作りやすいのではないかと思います。

 1 型紙のパンツ裾は、縫い代1cmにします。

 2 生地を裁断します。外パンツ、内パンツそれぞれです。

   ベルトは1枚です。

 3 内パンツも外パンツも同じように、手順どおりに筒状に縫います。

 4 外パンツ(右)と内パンツ(右)の裾を、中表に合わせて一周縫い合わせます。

   左右同じ要領です。

 5 出来上がりの形に整え、股下の膝位置あたりを中心に、中とじをします。

   同じく、脇側も、真ん中あたりで中とじします。

   (中とじ・・・外パンツと内パンツが離れてねじれないように、縫い代同士

    粗い縫い目で縫い合わせてゆるく固定することです。)

 6 外パンツの股ぐり、内パンツの股ぐりを、それぞれ縫い合わせます。

 7 股ぐり(股のあたり)を、中とじします。

 8 外パンツ、内パンツのウエストを合わせて、ぐるっと仮留めします。

 9 ベルトつけをして完成です。

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芯地の話 少し

5~6月は撥水素材ばかり縫っていました。そこで気づいた事について。

合成繊維に芯を接着すると、写真のようにくるんと丸まってしまう事があります。

これは、接着芯が縮んでいるからです。

合成繊維だからというわけでなく、どんな生地に接着しても少し縮むのですが、

綿や麻などだと、生地がその縮みについていくので、丸まる事は少ないです。

合成繊維は、生地に融通がきかないので、芯だけ縮み、

結果、丸まるという理屈です。

比較的、不織布の接着芯の方が、縮みにくいです。

織ってあるものはよく縮みます。

芯を貼る時は、アイロンを滑らさずに、上から圧力をかけて接着します。

ところで、polka drops でご紹介している型紙は、

見返しや衿などの全面に芯を貼る時

端まで全面に芯を貼るよう指示していますが、

本当にこだわる場合は、芯だけ、周りをぐるっと3mmくらい小さくして貼ります。

縫い代の厚みを自然に少なくするためです。学校でもそう習ったんですよね。

気軽に、それほど時間をかけずに楽しむハンドメイドだと

そこまで手をかけなくてもいいかなとは思いますが

何かの時のために、知っておくのもいいかなと思いました。

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薄物素材の取り扱い

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■ シフォンなどの薄物素材の取り扱いについて

  薄物素材と一口に言っても、色々な種類、質感があります。

  一般的に薄物は難素材が多く、特に張りがなくテロテロとしたものは、

  裁断するにも生地がずれてしまい、苦戦します。

  シフォン・ジョーゼットなどといわれる素材がこれにあたります。

  pp160-pp162 ユイットワンピースは、薄物素材が適していますが、

  製作の際は、仕様や糸、針など、アレンジをして作業してください。

  シフォンは主に薄地で透き通った柔らかな平織りの絹織物を指しますが、

  最近では絹でなくポリエステルなどのシフォンも多く見られ、

  絹よりも扱いやすく、おすすめです。

■ 裁断

  できれば通常の素材と同じように、生地の上に型紙を置き、

  重しを置いてそのまま裁断します。

  使い慣れている場合はロータリーカッターを用いる方法もあります。

  少し余談になりますが・・・下図のように、薄紙を挟んで

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  紙ごと裁断するという方法もありますが、あまりおすすめできません。

  意外と裁断しにくい、ずれてしまいやすいといった事もありますが、

  プロの裁断師は、素材によって鋏を使い分けています。

  絹用の鋏で合成繊維を切ると、切れ味が悪くなります。

  そのくらい鋏はデリケートだと考えて良いと思います。

  鋏には、切る人のくせがつくため、プロであればあるほど、

  鋏の貸し借りは絶対にしません。他人が握ればすぐにわかるのだそうです。

  刃物にも鋼の硬さがあり、切る対象はそれに合ったものであるのが理想です。

■ 針と糸 印つけ

  針は9番、糸は90~60番を使用します。

  印つけは生地に傷がつきやすいのでルレットは避け、切りじつけ(糸じつけ)で。

  押さえ金は薄物専用押さえが便利です。

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  薄物専用押さえは、針穴のすぐ際まで生地を押さえる仕様になっています。

  こうすることで生地が動かず、目飛びを防いで糸調子を安定させます。

  同じく針が通る穴を小さくした薄物用針板(職業用ミシン)なども存在します。

■ アイロンのかけ方

  基本的に熱に弱いのでハギレなどで

  アイロンの温度を確認してからかけるようにします。

  裾上げなどしにくいので、出来上がりラインに薄紙(コピー用紙でもOK)を

  挟んで折り上げるときれいに仕上がります。

■ 縫いの始末

  pp160-pp162 ユイットワンピースの場合、脇・裾の縫い代を1cmにします。

  その上で、脇、パネル、袖下、袖つけは袋縫いをします。(下図参照)

  まず外表で縫い代を4mmで縫い合わせ、縫い代を割ってから今度は

  中表に生地を合わせ、5mmの縫い代で縫い合わせます。

  縫い代端が完全に、中に隠れる状態になります。

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  裾、袖口は、完全三つ折り始末です。(わかりにくいですが下写真)

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  薄物の場合、縫い代も透けるため、

  できるだけ細くするのが望ましいと思われます。

■ 見返しに使う布について

  見返しには、例えばユイットワンピースの場合、衿ぐりのシャープな直線も

  デザインポイントになるため、ラインを安定させるために、やや張りのある

  薄手の素材が適しています。他のアイテムの場合でも、適度に薄い、

  張りのある素材が向いています。

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逆カーブをきれいに合わせるコツ

逆カーブの縫い合わせって、ちょっと面倒・・・というか苦手。という人に。

割と普通の話になってしまうのですが、

おさらいを兼ねて、お伝えしてみようと思います。

逆カーブを縫い合わせるとき「合わない」という方が多いのですが、

実は、案外と多いのが、【生地の縫い代端同士を合わせようとしている】ケース。

同じ寸法なのは、【出来上がり線】なので、縫い代端同士は

カーブが同じでない限り、寸法は当然ながら合いません。

合い印として入れるノッチ(合い印の目安に入れる小さな切り込み)が

縫い代の端についているため、どうしても生地端同士を合わせたくなるのですが。

そこで、出来上がり線同士を合わせるよう意識して、待ち針でとめていくようにすると、

案外すんなりと打てて、タックなどにならずに縫い合わせる事ができると思います。

この「すんなり」が案外、快感だったりします。

逆カーブ、好きになります。

私は最近、カーブが同じで、工夫も何もなく待ち針を打ててしまう方が

つまらないと思うようにさえなりました^^ ほんまに

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