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ベンツ明きの話

まだサンプルを縫っている段階ですが、

次回新作は、後身頃にベンツ明きがあります。

(ベンツは少し長めのコートやジャケット後身頃裾によく見られる明きのディティール)

難しいという印象があるようですが、縫ってみるととても簡単です。

(裏地をつけると少し複雑になりますが、今回は単衣なので大丈夫、簡単です)

生地を切り替えて、チラッと見えるテクニックも素敵です。

ところで、大抵のアイテムは「無駄な縫い代を省いてすっきりと見せる」のがベストで

少しでも薄く、すっきり仕上げるために色々な工夫がされているのですが、

ベンツ明きだけは少し違います。

高級紳士服のベンツ明きは、あえて縫い代を残し、重くしっかりと仕上げます。

ベンツがペラペラと薄いと、とても安っぽく見えるからです。

しっかりと重みがあり、適度な厚みがあり、

ストンときれいに落ちたベンツ明きには高級感が感じられるので、

物によっては、更に重りを入れたりもするくらいです。

縫い代を残す理由はもう1つあります。

それは、良いものを少しずつ直しながら長く着るという意識の強い

オートクチュールの世界では、やはりお直しの時の事を考えて、

できるだけ多くの縫い代を残し、アイロンと折りのテクニックで、

中にきれいに(というか実は、中は案外くちゃくちゃなのですが、

少なくとも表から見てきれいに)おさめてしまいます。

こういった理由から、ベンツ明きはやたらと薄く仕上げない方が良いのですが、

polka drops のお客様が縫う場合には、リネンやコットンなどのカジュアル素材を

ご利用いただく場合が多いと考えられることや、縫製の難易度を低くするため、

パターン上で、あらかじめ手を加えてあります。

アイテムはスプリングコートです。失敗が怖いという方が多いボタンホール。

それを踏まえ、直線縫いでホールを作ってボタン留めができる仕様を考えました。

このホールは他の色んなアイテムにも応用できるので、

覚えておくと便利かもしれません。サイズは大人用M、Lサイズです。

2009319h

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